あしびきの
やまどりの尾のしだりおの
ながながし夜を
ひとりかもねん
小倉百人一首、第三番の歌です。
作は、柿本人麻呂(生年不詳)
拾遺集 巻13・恋3に載っています。
歌に登場する山鳥とは、山に住むキジのことです。
この鳥の雄は、縞模様の長い尾羽を持つ特徴があります。
山鳥は、昼間には雄と雌が一緒に過ごしますが、夜になると離れて寝るという伝承がありました。
この歌は、恋人と別れて過ごすさみしさを詠んだものです。
離れて過ごす夜は、山鳥の夫婦のようです。
そして、山鳥の尾のように長く長く感じることです。
この歌の作者は、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) です。
歴史上最古にして最高の歌人とされています。
平安時代には、和歌の神として神格化されていました。