和歌を鑑賞して、詠んでみます。

百人一首などの和歌を鑑賞します。そして、お気に入りの写真に添って和歌を作ってみます。

和歌を鑑賞、小倉百人一首第百歌 百敷や・・

 

 

第百歌


百敷やふるきのきばの

      しのぶにも

なほあまりある

     むかし成りけり

小倉百人一首、第百番の歌です。

 

作は、順徳院(1197~1242) 続後撰集 巻18・雑下に載っています。

 

この歌は、もう過ぎ去ってしまった、華やかであった時代への憧れと変わってしまった時代を嘆いて詠んだ歌です。

 

しのぶ草よ

偲んでも偲びつくせぬ、過ぎ去ってしまった華やかな昔の日々はもう夢となってしまったのだ。

 

この歌の作者は、第84代天皇 順徳院です。

順徳院は、父である後鳥羽院とともに鎌倉幕府討伐を計画し

承久の乱を起こしました。

乱は、幕府側の勝利に終わり、敗北した院は

後鳥羽院隠岐に順徳院は佐渡島に流されました。

佐渡へ配流後20年を過ごした順徳院はこの地で崩御しました。

華やかだった、王朝時代をかえりみて詠まれた、とても悲しい歌のようです。

 

王朝時代が終わり武家の時代になった、寂しさ、悲しさが偲ばれます。

 

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