秋の田のかりほのいほのとまをあらみ
わがころもでは露にぬれつつ
小倉百人一首、第一番の歌です。
作は、天智天皇(626~671) 後選集 巻6・秋中に載っています。
この歌は、天智天皇が農民の苦労を想い詠んだとされています。
秋のよる、農作物を獣などから守るために見張り小屋(かりほ)で一夜を過ごす農民に茅などで編んだむしろ(苫)から夜露がおちて袖を濡している様子です。
袖を濡らすのは、夜露のせいか、家族を想う涙のせいだろうか・・
このような、農民の思いを詠んだ歌とされています。